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おはようございます、自閉っ子の母みーゆです。
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発達障害児に指示が伝わらないと悩んでいる方へ
今日の本題ですが、
発達障害児に
「伝えているのに伝わらない」
という経験をされたことはありませんか?
これは、保護者の方だけでなく、おそらく学校の先生方も悩むところだと思うのですが、
真面目な話をしているのにそっぽを向いて、聞いているんだか聞いていないんだかの微妙な態度。
さらに、何回注意しても直らない。
そのうち、話している大人の方がイライラ…。
それなのに子供はポカーンとしている。。。
日常の色々な場面であると思うんです。
私も、息子に対して「こんなに何度も言っているのに!」と絶望しかけたことがありました!
そんな 困ったちゃんにきちんと伝えるポイントを、
今日はお伝えしたいと思います。
ポイント1つ目は、「準備」から
タイトルで???と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、
この「準備」ってとっても大切なんです。
「準備」ができていないと、お話は聞けません!
えーっ!そんなことから?
って思った皆さん、周りの大人の方を思い浮かべてみてください。
あなたが話しているのに、何やらあなたの後ろの景色に目を奪われている方や、突然何かが通った時にあなたのお話をさえぎってまで「あっ!風船が。」とか突然言い出す方はいませんか?
よく考えてみると、実は結構いるはずです。
私の周りにもゴロゴロいますから。(笑)
ADHDの中でも「注意欠陥」の特性を持つ方は、大人になるとそういう特性として出てくるんですよね。
「注意欠陥」っていう言葉についても、少し前まではよく使われていましたが、
私が思うには、そういう方たちは「注意が欠如」しているのではなくて「むしろ注意する対象が多い多注意」だと思うんです。
そして大人になるにつれコントロールされてくるはずの、「衝動性」の強さもそのまま併せ持っているタイプだと思います。
当事者としては、
そもそも注意があちらこちらにいってしまうから、目の前のことに注意できないわけですね。
じゃあ、しっかりあなたに注目して話をきいてもらうにはどうしたらいいのか?
ということですが、
ふわふわと夢見心地なお子さんに、しっかりとお声がけしてあげてください。
「こっちを見てね」「今からお話をするよ」と。
それが、「準備」です。
一度のお声がけでは、注意をあなたに引き戻すことは無理だと思ってください^^;
経験的には、小学校低学年のお子さんで3~5回は呼び掛けて話し始めることができ、
お話中にも何度も注意が離れていってしまうので、その都度お声掛けが必要でした。
注意が離れていってしまった目印は視線があなたを通り越していること♪
あなたに注意ができていない時に話したことは、全く頭の中に入っていませんから、何を話してもはっきり言って無駄でしょう。
それが、伝わらない原因です。
1つ目のポイントは、
① 話す前に注意をしっかり引き付けてから話すこと
でした。
2つ目のポイントは話し方。伝わるか伝わらないかは話し手次第
さあ、「準備」が整ったところで、あなたがお子さんに話しかけます。
あなたはどうやって、お子さんに話しかけますか?
伝わる話し方をしていますか?
伝わる話し方って難しい。。。という方、
まずはこれだけ押さえてください。
発達障害児への話し方は、
「短く用件だけを具体的に淡々と!」
ということ。
言いたいことがたくさんある気持ちは分かりますよ^^
でも、どうしても伝えたいことがある時は、これは絶対条件です。
「短く用件だけを」というのは、ながーいお話を聞いていると、何がいいたいのか?何が大切なのか?が分からないですし、下手したら話し終わる頃にはもう、初めに言われたことを忘れてしまっていることだってあるんです。
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ですから、伝えたいことだけをできるだけコンパクトに話し、理由とかその他諸々の情報は添えないでください。
「具体的に」というのは、発達障害の子供達は曖昧な表現が理解しづらい傾向にあります。「きちんとやってね」とい言っても「きちんと」が何だか分からないのです。
ですから、曖昧な表現は、より具体的な表現に変えて話してみてください。
ちなみに、「あちら」とか「それ」とか代名詞は、おそらくその指の指す方向を見ていないですし、曖昧な表現すぎて伝わらないので注意が必要です。
そして「淡々と」というのは、お母さんお父さんの感情がその声に乗ってしまうと、それにも左右されてしまって指示が頭の中に入りにくくなってしまうのです。
元々、人の表情から気持ちを理解しづらい傾向にある発達障害の子が、感情の入った声で指示が出された時に、「この人怒っているの?」「それとも笑っているの?」「馬鹿にされているの?」などと混乱しまうこともあり、指示よりもそちらで頭がいっぱいになってしまいがちです。
ですから、確実に伝えたいことがある時には、感情を込めずに「淡々と」話した方がすんなりと頭に入ってくることができるのです。
以上の理由から、「短く用件だけを具体的に淡々と」をしっかり守ってお子さんにお話ししてくださいね。
例えばこんな感じです。
【お子さんが学校から帰ってきておやつを食べる前までのこと】
子:「ただいま」
親:「おかえりなさい。」
子:ランドセルを床に置く。
親:「ランドセルをこの棚(子の注意をひきつける)にしまってください。」
子:ランドセルをしまう。そのままおやつを食べようとする。
親:「洗面所に行ってください」
子:洗面所へ行く
親:「石鹸で手を洗ってください。」
子:手を洗う
親:リビングに移動し「椅子に座っておやつを食べてください。」
といった感じです。
時間を決めたい時には、お子さんの注意を時計に向けてから「時計の針が3になるまでおやつの時間です。」と具体的に目で見て分かるように伝えてあげると分かります。
叱る時も、「なにやってるの?」と曖昧に怒っても、お子さんは「何もやっていないよ?!」と思うだけなので(笑)、
例えば「ゴミはゴミ箱にいれてください」とやってほしいことだけを伝えるのが良いでしょう。
「ゴミはゴミ箱にいれないとだめでしょう!」と言うと、伝わりにくくなります。
叱りたい気持ちは山々ですが、やってはダメなことを言うよりも、こうしてほしいということを伝えた方が、すんなり伝わります。
ただし、危ない行動については、「ダメ」とNGなことがしっかりわかる短い言葉ではっきり言うことも大切です。
「ダメ」を使う時は、本当にやってはいけないことだけにしてくださいね。(効果が薄くなります。)
反復は同じ言葉で伝えましょう。
最後のポイントですが、同じ場面で同じ注意をしなければならないことってたくさんありますよね?
その時その時に、皆さんの気分で言葉を選んでいませんか?
それは絶対にやってはいけないことなんです。
違う言葉で注意されると、それぞれが違う場面だと発達障害児の頭の中では判断されてしまいます。
だから、毎回注意されている、という認識は全く持てずに、「またなんか言ってるなー」ぐらいに効果は半減してしまいます。
しっかり伝えたいこと、覚えてほしいことは、同じ言葉で繰り返し伝えましょう。
これね、単純なようでとっても大切です。
同じ言葉で注意されると、その瞬間「そうだった!」と思い出してくれるようになって大進歩!!
勉強の暗記法でも使える鉄則です!
同じ言葉で何度も言われるうちに、頭にしっかり沁みついてくるんですよね。
以上の3つのポイントが「伝わる話し方」の極意です♪
お子さんだけではなく、職場の「なんだかこの人話聞いてないなー」という方にも、ぜひアレンジして試してみてください。
毎日の積み重ねによって、必ずお子さんは改善します。
皆さんにも、効果の実感できる日が訪れますよう願っています☆彡
諦めずに「コツコツ」と頑張りましょう。
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