<スポンサーリンク>
パニックを起こした時に役立つ方法1の続編です
今回はパニックを起こした時に役立つ方法2を書いていきたいと思います。
パニックを起こした時に役立つ方法1はこちらです。
パニックのその他の原因は?~ADHDもASDも変化に弱い。
前回はパニックの原因を五感が敏感な部分からみていきましたが、パニックの原因はまだ他にもあります。
細かい事例を見ると、その子その子で違うかもしれませんが、
大きく見ていくと、「自分の思っていた結果・予想と違う」ということが挙げられると思います。
・当然勝つと思っていたのに負けた。
→これは、発達障害アルアルな事例で、自閉っ子って自分と他人との距離感を良くも悪くも適切に測れないことが大多数なので、なぜか根拠のない自信を持っているんですね!
それが発動した時に負けてしまうとパニックというわけです。
・いつもの通学路を通ると思っていたのに、お母さんの車がその日は違う道を通った。
→これは、変化を嫌う子によくある事例なのですが、発達障害児、例え多動の症状がある子であっても「いつもの」ということは安心感をもたらすらしく、それが予想とはずれてしまうことで、「なんで???」と混乱してしまってパニックになるのです。
軽い症状だとパニックまでいかなくても、「なんで今日はこっちなの?」としつこく聞いてきたりします。
・教室や自宅の部屋のレイアウトが変わった。
→これも変化を嫌う子の別バージョンなのですが、特に、自分が安心できる場所に変化があった時ほどパニック度合いは大きいようです。
いつも不安が強いタイプの子が「いつも同じだから安心できていた」のに、それが根底から覆されてしまうのですから当然ですよね。このタイプだと、部屋の中のゴミ箱の位置1つでも変化があると不安定になったりします。
ただ、私の親族や友人達、療育などで知り合った方々を見ている限り、特性の出方は違っても親子ともに発達障害傾向があることが9割越え(本当は100%と言いたいくらい!)なので、
お子さんが不安の強い子なのに、お母さんが多動気味でしょっちゅうお部屋の模様替えをしてお子さんがその度にパニック。。。なんていうこともありました。
活動的なお母さんは、要注意ですよ^^
上記以外にも、その子その子によって、こだわりポイントが違うので、こだわりポイントが勝手に変えられてしまう、というのはパニックの原因になります。
対処法について考えよう!
さて、原因について、パニックを起こした時に役立つ方法1から今回へと色々挙げてきましたが、
今度は対処方法について考えたいと思います。
パニックを起こした時に役立つ方法1において、外でパニックを起こした時にまずは行う行動「一旦その場から離れる」は鉄則なことをまずは思い出してください。
病院や療育での指導の鉄則は、「パニックの原因になることや物を、その子の生活から取り除く」ということです。
(今の日本では、間違いなくそのように指導されることが主流となっています。)
ところが、パニックの原因になることは世の中に無数にあります。
ここで考えたいのですが、
果たして、パニックの原因を全部取り除くことなんて、可能なのでしょうか?
答えは、「NO」だと思います。
取り除いて、取り除いて、最後に残るのは、完全に保護されている生活のみですよね?
生きていくという意味では、取り除けば確かに生きていくことは可能です、社会生活はまずできません。
世の中では、そこら中にパニックの原因になることはたくさんあるのですから。
じゃあ、なぜ病院は、そのように指導するのか?
は、私は医師ではないので、理由は正直分からないのですが、一時的な対処法であることは間違いないと思います。
対処療法っていうやつですね。
これでは、根本的な解決にならないのではないのか?
と疑問を感じたのが、息子が小2の時。
お医者さんや弁護士さんなど、専門職の方々を見るにつけ(専門職につく友人達を見ていても。。。)、「絶対アスペルガーだ」って思うことが多い中、
まさにアスベルガーっぽい女医さんに、「パニックの原因になることは取り除いてください」なんて言われても、全く説得力もないですよね~。
(先生は普通に生きていらしたんじゃないんですか?って思わず言いたくなってしまいましたのは内緒ですケド。)
<スポンサーリンク>
まあ、そんなわけで私も親として子供のためにどうしたら良いのかを考えました。
病院では教えてくれない、完全私流のパニック対処法!
さて、もう一度、パニックについて考えましょう。
私やこれを読んでくださっているお母さん、お父さんの最終目的は、「パニックを起こさないようにすること」ではなく、「子供が普通に社会生活を送ることのできる大人になること」ですよね?
だから、苦手なことやものから避けて避けて生活するのではだめだと思うんです。
社会生活を送ることができるようにするにはどうしたらいいのか?
私もとても悩み、考えました。
ふと冷静に考えてみると、私たちって、困難は乗り越えろって言うじゃないですか?
乗り越えたらそれは自信にもつながるし、苦手なものではなく、大丈夫なものに変わりますよね?
それって、普通の人も発達障害の子も同じではないでしょうか?
そこで、私は実験してみました。。。
(息子、ごめんなさい。)
もうホント、どきどきはらはらでした。
誰もが無謀だと思えるその計画は、
「聴覚過敏かつ初めての場所も苦手、そして不安の強い息子をサーキットに連れていく」というものでした。
ここまでのショック療法?は正直言って、他の方にはお勧めできません。
でも、「諦めなければきっと大丈夫」と思えた出来事だったので、ご紹介しますね。
サーキットには友人が出走予定だったので応援に行かせていただいたのですが、
レーシングカーのものすごい轟音に、駐車場から既にびくびくしている息子。
もちろん、耳栓とイヤーマフは忘れずに持っていきまして、イヤーマフをしながら車が見えるところまで、のーんびり歩いてみました。
なるべく楽し気な雰囲気を出しながら。
びっくりしながらも、初めてみる車たちにも大興奮!!
ただ、さすがに聴覚過敏の息子なのに突然のサーキットにだんだんお疲れな様子。
15分ほど様子を見て、もうちょっと限界かなーと思ったので、サーキット内の休憩所へ入りました。
休憩所では、部屋の中がある程度防音となっており音が防げる状態なのですが、ガラス張りなので車はばっちり見えます。
息子が休憩所で平静さを取り戻すのを待ち、話しかけても話が通じる状態になってから、
窓の外を一緒に眺めて、景色の説明をしながら、周りに何があるのかをゆっくり見るようにしました。
また、休憩したいときには、いつでもここに入ることができるよ、ということも説明。
そうすると、息子も自分が今どこにいて、そこでは何が行われていて…ということが分かってきて、引きつっていた顔が少しずつ笑顔に。
完全に落ち着きを取り戻してから、「また少し外に出てみる?」と誘ってみると、「うん」と言うので、また15分くらい外に出て、疲れたら休憩所に入りと、2回繰り返したころに、息子の不安は楽しさに変わり、一生懸命レースを応援する姿が見られるようになりました。
最後は、なんと休憩所に入らなくても大丈夫なようになりました。
帰りの車の中では、「今日のレースすごかったね」「車かっこよかったね」とニコニコ話してくれました。
不安だったもの、怖いと思っていたものでも、自分でその怖さを克服し、最後に「楽しい」という思い出を残すことができたことで、ダメなものが大丈夫なものになったのです。
最後にプラスの感情を残すことができれば、前に感じたマイナスの感情は帳消しになります。
パニックの原因に、日常生活で当たらなければそれはそれで良いことなのですが、
パニックの原因に当たらないように…言わば無菌状態の生活をさせるようにするよりは、
パニックを乗り越えることで、お子さんも強くなり自信がつき、お母さん、お父さんも笑顔になれると私は強く思います。
自閉だから、発達障害だから、成長しない、なんていうことはないんです。
ゆっくりでも、ちゃんと成長している。
だから、お子さんが苦手なものに出会ったときに、それを最後は楽しい思い出に変えてあげてみませんか?
何から何まで、パニックの原因の一切ない生活を送るなんて、そもそもが無理なんですから。
こうやって、一つ一つ、地道な段階を踏みながらも、息子は苦手を着実に克服できてきたので、
病院では絶対に推奨しない方法、パニックを乗り越えるということをぜひお勧めしたいと思いました。
どんなに迷っていても、少しずつ前へ進んでいると信じて☆彡
今日も、そして明日も頑張りましょう!
<スポンサーリンク>