LD的側面から見る中学生での壁

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学習障害LDは珍しくない?

今ブームのように毎日言葉を聞く「発達障害」よりもちょっとだけ控えめな「学習障害」(LD)という言葉。

 

私が感じるのは、発達障害児も学習障害児も昔から一定数いた、と思うんですね。

 

教室に、2~3人は、授業中に寝るしかない子、他のお絵かきや鉛筆回しに熱中する子、さらには立ち歩く子っていましたよね?

私が子供の時には、特に違和感なく、そういうものだ、と思って教室での風景の一部として見ていましたが、

まあ。。。人間。。。自分の子供のことに関すると、風景と思うわけにはいかないものです!!(笑)

 

今年中学生になった我が息子も、小学生の時からそんな気配がありまして、私自身、否定したい気持ちを持ちながらも「やっぱり学習障害なんだろうなあ」とほぼ確信に近いものを持っていました。

 

なぜ「学習障害」だと思ったのか?

理由その1

小学校1年生の時に、漢字が鏡文字になっていた。

理由その2

漢字を書く時は、基本一筆書きで書きたがった。

理由その3

「1」という文字と目の前のりんご1個が一致しないなど、数字の概念が、何度教えても入らなかった。

理由その4

教科書の音読などをする時に、文字を塊として捉えられず、一文字ずつ読んでいた。

理由その5

教科書を目で追うが、途中でどこを読んでいたのか分からなくなってしまっていた。

理由その6

作文が1行も書けなかった。

といった理由からです。

 

 

病院での詳しい検査もあるようですが、勉強は私が教えており、何ができて何ができないのかを把握できていたので、LDについての検査は特にしませんでした。

 

小学生時の対応については、また別の機会に書くとして、なんとか小学生での壁を乗り越え、中学へ入学しました。

 

中学で新たにぶるかる英語の壁

さて、中学生になると新たに始まる科目。。。そう、「英語」があります。

小学生の時に、既にLDだろう、と思っていたにも関わらずある程度は克服してしまっていましたので、そのことをうっかり忘れていた私。

英語についても、「やればできるだろう」くらいに安易に考えておりました。

 

ところが、入学してすぐに大きな3つの壁にぶつかることに!!

 

 

英語の壁その1

アルファベットが覚えられない。

→これはトホホな感じで本当に致命的でした。

 

これは自閉症の人によく見られるようで、うちの息子は、右と左の認識が未だにできないのですが、

そのためか、bとd、mとn、pとq、vとwにとーっても混乱しました。

 

これは、1学期の中間テストが終わってからようやく克服できたのですが、間違える2文字をカードにして取り出し、口で言っては書くという練習を繰り返しました。

ちなみに、アルファベット26文字の順番は、ABCの歌をyoutubeなどで何度も聴かせて一緒に歌って覚えました。

曜日や月を覚えるのも全部です♪

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英語の壁その2

単語が覚えられない。

生まれながらのワーキングメモリの狭さ数々の生活の場面で感じる息子には、アルファベットの行列はただの点でしかない様子。

 

3文字までは、なんとかいける!

4文字は、結構努力が必要!

5文字になると。。。。。

といった感じです。

 

中学の英語の授業の初めに、A~Zで始まる単語のテストがあったのですが、そのテストが息子の英語の壁をすっかり高くしてしまいました。

単語を覚えないと英語を理解できないのはよく分かるのですが、アルファベットもなかなか覚えられない状況なのに、その上普通に日本に住んでいたら一生使わなそうな「octopus」なんていう単語まで覚えないといけないなんてハードル高すぎです!

 

小学生の時から英語を習っていた子ならまだしも、英語を始めてすぐの授業でいきなり、単語を覚えてきなさい!なーんて言われたら、すっかり英語嫌いになっちゃいますよね。

 

さらには学校の宿題によくありがちな「ノート1ページに単語練習をしてくる」というもの、あれも、単語を覚える妨げになりました。

 

学校の先生にはぜひ知っていただきたいと思うことなのですが、世の中には「2つのことを同時に作業できるタイプの人」と「2つのことを同時にやろうとしても、1つのことに集中してしまってできないタイプの人」とがいるんです。

 

男性はわりと後者の方が多いと言われていますよね。

 

息子は圧倒的に後者でしたので、「単語を書くこと」と「覚えること」は完全に別作業じゃないと無理なんです。

書けば覚えられる!は、迷信だと思います。

では、どうやって息子が単語を覚えているのかと言えば、リズムや音程をつけて口で唱える方法です。

例えば、「tree」だったら「ティーアールイーイー」と自分なりの音程をつけて唱えるのです。

それができるようになったら、初めてノートに書いてみる、ということをしています。

この方法によって、「interesting」も無事に覚えられましたよ^^

 

英語の壁その3

文字 ⇔ 発音 ⇔ 意味 が結びつかない。

 

これも、アレな感じですね。。。。。。

かるたの読み札と絵札がバラバラに散っているイメージを思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。 

バラバラに一つ一つは頭に入れられても、必要な情報を頭から取り出せずにもがいている状態です。

 

これについては、まだ発展途上中なので、ある程度成長の見通しがつきましたら、皆さんにまたご報告させていただきたいと思います。

 

以上が、中学生になって新たにぶつかった英語の壁でした。

 

我が家で試している方法が全てのLDのお子さんに合うわけではないですが、色々な方法からのアプローチは有効だと私は思っています。

 

歌や音で覚えるというのは、聴覚優位な息子には有効であり、書くこと自体が負担な学習障害のお子さんにも辛くなく取り組み易いのでは?と思います。

 

できなくても、諦めずにコツコツと。

LD児にはそれが基本かなあと思います。

LD児を抱えるお母さん、お父さん、お互いに頑張りましょう!

 

 

 

 

 

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