漢検にチャレンジ!学習障害児でも合格する方法

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まずは漢検から始めよう!

国語が苦手な学習障害児。

原因は視覚の問題だったり、漢字が読めなかったり、語彙が少なかったり、そもそも文章を読み取る力が弱かったりと色々ですが、まずは漢字が読めないと読解問題も虫食い状態になってしまいます。

やるべきことはたくさんあっても何から始めたら分からないという時は、漢検チャレンジから始めてみませんか?

なかなかやる気にならない国語の学習でも、漢検に合格して賞状をもらえればモチベーションは上がります♪

発達障害児は、ゴール地点が見えないことや漠然と頑張ることが苦手!

目に見える形でのご褒美があれば、意外と頑張れるのです。

我が家のディスレクシア&ディスグラフィア持ちの学習障害の息子も、ある日突然、賞状のために漢検にチャレンジすることに決めたようです。

そして先日、10月に行われた漢字検定を受けることになりました。

どのように学習を進めたのか、LD児にも可能な漢検勉強法をここでご紹介したいと思います。

※漢字を書く練習から始めたい学習障害の小学校低学年お子様の勉強法はこちら➡https://jihei-life.net/ld-kanji1/

LD児でもできる!漢検勉強法 選んだ教材とその理由は?

漢検にチャレンジすると聞いて、私がまず初めに行ったことは問題集選びです。

レイアウトはLD児にはとっても大切!見易いことが何より効果的になるのです。

大手本屋さんへ行って、一通りの漢検対策の本を中身を確認して選んだ本はこちらです↓

 

選んだ理由は、

①まずページ数が多すぎず厚くない。これは大切で、一冊をやり切ることはモチベーションUpにつながります。

②レイアウトが見易い。⇒見にくいと、LDの子はテキストを開くのも嫌がります。これはLDの子に限らず、実は普通の子でも耳からの情報より、目から入る情報量の方が通常はかなり多いので、レイアウトが良いと頭に入りやすいのです。(一部の子は聴覚優位なので、耳から入る情報量の方が多い場合もあります。)

③頻出度がA~Cに各分野レベル分けされている⇒時間がない場合には、頻出度Aから全範囲やれば効率アップします。Aだけで取れる得点は結構な割合です。

④分からない漢字を調べやすい。⇒調べたいときにすぐ調べられることで、時短につながります。

以上の理由から、私はこの本を息子に取り組ませることにしました。似たような本はいくつかありまして、一見区別が付きにくいのですが、よくよく中を見ると上記①~④のことが全て盛り込まているのは、この本だけでした。

 

そしてもう1冊。

試験一週間前から使ったのがこちら↓

 

 

我が家で用意したのはこの2冊のみです。

それでは、どのようにこの2冊を使って学習したのでしょうか?

漢検対策本2冊のみでも合格できる具体的勉強法は?

☆使うもの☆

・赤かオレンジのペン

・赤のチェックシート

・A4サイズのクリアファイル(30穴であとからクリアファイルのページが足せるタイプだと使いやすいです。)

 

≪学習障害の子の漢検勉強法≫

①まずは、「頻出度順 漢字検定5級 合格!問題集」の頻出度Aのページを全てA5➡A4に拡大コピーします。

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注)著作権が気になるところですが、本は個人使用目的ならコピーはOKだそうですので、ご家庭でお使いになる分には大丈夫です。

 

②コピーしたページの解答欄に、赤かオレンジのペンでいきなり答えを記入。

注)この時使うペンは、お手持ちの赤のチェックシートで消えるものであることを確認してから使用してください。

注)お子さん自身が書くことが大変な場合は、保護者の方がこの作業はやってあげても良いと思います。うちでは私がやりました。

 

③書くという作業がLDの子にはとても大変ですので、まずは答え部分をチェックシートで隠して口答でスラスラ言えるように練習。

注)本来漢字検定というと、いきなり書字をしなければならないと考えがちですが、書く作業は学習障害の子にとってストレスになるので最小限にしたい作業です。そのため、まずは答えとなる漢字が思い浮かべられる練習をしてから書字へ移る方が効率が良いです。

 

④口答でこたえられるようになったら、書字にチャレンジ!今度は同じように答え部分はチェックシートで隠して、書いてみる。

注)③の作業も④の作業も、「1ページ」ずつという括りで取り組んでしまうと、それもハードルが高くなってしまうため、1ページの中でも上段と下段を分けてやってあげるなど、小分けにすることで心理的な負担を減らすことができます。

注)頻出度Aの中からどのページからやるか?ですが、「配当漢字表 書き取り」という最初の方のページを先にやってください。配当漢字の練習ができますので。それを終えた後は、やりやすいページからで大丈夫です。

⑤それを全てのページについて、頻出度Aから順にB→Cとやっていきます。

間違えたところは付箋を貼ってあげると、分かりやすいですね。

注)普通の子なら一人で勉強できるのが当たり前!なのですが、LDの子にはそこは期待しないで^^;、記憶する前の作業まではどんどん手伝ってあげて良いと思います。でないと、永遠に記憶する段階までたどり着かない可能性が出てきます。

部首などは、↓のように囲ってあげると視覚的に分かりやすいです。

 

⑥いよいよ試験1週間前になったら、2冊目の実物大の過去問を1日1枚やっていきます。時間はおおよその目安で大丈夫です。問題形式と解答用紙も良く確認してください。この過去問を解く目的は、時間感覚を養うことと、問題用紙と解答用紙の形式に慣れること、そして毎年ほとんど同じような問題形式なので出題の流れも把握することです。

注)名前を書く場所も要確認。あと、漢検の場合は、問題用紙が表裏記載あるのですが、解答用紙の表裏と問題番号が一致していないので、問題用紙は表面が何番までだけれど、解答用紙は表面は何番まで、という複雑とも思える違いを一緒に確認してあげてください。

でないと、問題用紙の表面を終えた時に解答用紙も同時に裏面にひっくり返してしまい、解答用紙の裏面の記入欄を間違える可能性ありです。

注)解いて間違えた問題も、クリアファイルに付箋にして張り付けてあげると分かりやすいです。

 

 

以上のような学習法だと、学習障害児の作業量は最小限となり、記憶するということに集中できます。

また、発達障害児アルアルなこととして、名前を書く欄が分からなかったとか、解答用紙が大きすぎて解答欄がよく分からなかったとか、問題用紙と解答用紙を机上で上手く扱えなくて手間取った、など、普通の感覚ではありえないようなところでトラップに引っかかります。。。。。

なので、事前によく「実物大」の問題用紙、解答用紙で確認しておきましょう!

実例!ディスレクシア息子の漢検結果

上記までの勉強方法で2冊を上手く使い学習した結果ですが、漢検5級は7割が合格ラインなので、140/200点以上が合格なのですが、実物大問題集で、

試験3日前に90点

試験2日前に105点

試験前日に120点

と、1日1日と点は上がっていったのですが、当日何点取れるか?とっても微妙なところでした。

 

本人は基本的に自分を客観視できないASDなので、超前向き発言で「受かってると信じている!」と言って日々祈っていましたが(;^_^A、正直言って私はちょっと足りないかなあという気はしていました。

 

でも、結果は156点と合格ラインより+16点で無事合格!!

5級というと、小学校卒業レベルの問題なので本当はできていないといけないのかもしれませんが、不登校&ディスレクシアなので普通なことが普通にできるだけで親としてはジーンときてしまいます☆

 

本人いわく、また4級にチャレンジするそうなので、親子での勉強は続きます。4級も合格しましたら、また学習法をご紹介したいと思います!

今回の漢検5級の学習期間は、配当漢字の練習で2週間ほど。そのあとは定期試験があった関係で、検定1週間まえからみっちり勉強しました。

漢検5級にチャレンジする方、今回ご紹介した方法はストレスの少ない学習法ですので、良かったら参考にしてみてください。

学習障害の子に分かりやすい勉強法は、普通の子にも分かりやすく使えるハズです。

 

私はめちゃくちゃ理系女子でアスペルガータイプなのですが、今回の漢検チャレンジは私の勉強法をアレンジして、より一層無駄を省いたものです。

 

親子だとどうしても衝突してしまうのが難点ですが、近くに子供の良き理解者で適切な指導をしてくださる先生がいない場合には、やはりお母さんがみてあげるのが一番良いと思います。何ができて何ができないのか、把握しやすいので。

 

親子で漢検チャレンジ、ぜひ頑張ってみてください!

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読んでくださる皆様へ

これはあくまでも「私流乗り越え術」なので、全ての方に同じ方法が絶対効果がある、というわけではありません。

その子その子によって、個性や特性は異なりますので、使える情報だけぜひ取り入れてみてください。

こんなこともあるんだ、こんな方法もあるんだなあと、ご参考にしていただけたら嬉しいです。

色々悩みながらの子育てでも、皆様とお子さんに日々笑顔がありますように!

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