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WISC検査に一喜一憂。
今日は、発達障害が疑われた子供達が必ずと言ってもいいほど通る検査、WISCについて考えてみたいと思います。
我が子が発達障害かも?と思って病院や療育センターへ行くと、診察の次に行われるのが、発達検査の一つであるWISCです。
かつて私も。。。
「こんなに大変な子なんだから検査で発達障害って診断してほしい!」って思う気持ちと、
「ちょっと育てにくいだけの普通の子であってほしい!」っていう複雑な両方の気持ちを持ちながら、検査の日程を待ち、さらに検査結果を聞く日を待ったものです。
そして、全検査IQの数字を見て、
ガーンッ!!
とショックを受けて、そのあとは先生のお話は全く頭に残っていなかった経験があります。
先生の⦅気の毒そうな表情⦆もまた、より一層の悲壮感を感じさせるんですよね。
あ、もちろん、先生に悪気がないのは分かっていますケド。
うちの場合は、小2の時でした。
保育園までは目立たず無難な立ち位置?にいたのに(後で分かったのは、もっと多動な子たちがいっぱいいただけでした^^;)、小学校へ入ったら机の中はぐしゃぐしゃ、息子の周りだけゴミがたくさん落ちている、授業参観では緊張して洋服を脱ぎ始める。。。
なんとまあ、どうしたこと。
言葉も出ないほど驚きました。
が、赤ちゃんの時から絶対おかしいって思うことは、数知れずあったので、その不安が確信に変わったわけです。
必死な思いで病院の診察を10か月待ち、さらに他の病院に回され、地区の療育センターでは「母親の育て方が悪いだけで普通です」と突き放され、待ちに待っての検査で、目にした検査結果のIQが100に足りていない。
もうもう!私の中で大パニックでした。
そこから私の奮闘が始まったわけですが、
息子が小5の時にWISCⅣを寝起き3分後に受けさせてしまう、というミスを私が犯してしまった時にふと冷静になって考えてみたのです。
WISC検査から学んだこと3つ
その1:検査結果は数値よりもアセスメントを見よう!
これは当たり前のことなのですが、WISCってその子の得意なことや苦手なこと、どんな支援やサポートが必要なのか、どんな療育をしていったらよいのか、を知るために行うわけなので、私たち親としてはどうしても数値に目が奪われがちですが、そこはあくまでもさらっと読み流し、先生が丁寧に書いてくださっているアセスメントを読み、それを元にして日々の学びをしていくと検査をした甲斐があるというものですね!
その2:検査結果が全てではない!
検査を受けるって、どんな検査でも私たちもなんだか落ち着かないですよね?
まして発達障害の子供達って、検査場所の雰囲気、検査してくださる方、その日検査に来るまでの出来事など色々なことに左右され易い子達だと思うんですね。
その中で頑張って検査を受けるわけですから、特性によって様々な影響を受けることだってもちろんありますよね。
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だから、あくまで参考までに、と考えれば良いかと思います。
その3:苦手なことは、ずっと苦手とは限らない!
これは、先生方とは真逆のことを言うようで混乱させてしまったら本当に申し訳ないのですが、低く出ている数値の原因が、必ずしも直接的に脳の構造上の問題とは限らないということです。
我が家の場合は、授業中の立ち歩きなどは一切ないのですが、それが不思議だ、言われるほどの衝動性や多動性、多注意を併せ持っていました。
それ故に記憶するという作業に集中できず、一部の数値はかなり低く出ておりました。
でも、多動って年齢と共に少しずつ落ち着いてくる場合が多いですし、そのタイミングで記憶する学びをすれば、意外とできる、ということに驚きました。
できないからだめなんだ、と諦めてしまうのではなく、できない原因を親目線で探ってみたり、その時できなくても、時期を変え、手段を変え、何度もチャレンジしていくうちに、その子にとってちょうど良いタイミング、合った方法に出会った時にすんなり入ることもあるのです。
もちろん、昔も今も苦手なことはたくさんあります。
でもその苦手なことだって、1年後、2年後、3年後も苦手とは限らないので、先生が「大きく変わることはないですね」と仰ったからといって、即諦める必要なないと思いますよ。
過度は期待は、親子共に負担になるのでいけませんが、どんな子だって、可能性は無限大です。
検査後日談。。。
さて、我が息子のWISCⅣの検査。
病院の駐車場で検査3分前まで寝かしてしまったがために、おっそろしい数値となって戻ってきました。
まあ、寝ぼけ眼のまま送り出したので当たり前と言えば当たり前なのですが、
残念なことに、検査結果が出るまでに2か月かかっていたので検査結果説明の診察時にも私自身、そのことをずっかり忘れていたのです。
そして、先生からはやんわりとストレスのない生活を無理をさせずに送らせるのが良い、と言われてしまいました。
それから1週間、どよーんとした毎日を過ごしていましたが。。。
ある日突然、その検査を寝起きに受けさせたことをハッと思い出した私でした。。。
今は、その時の検査はなかったことにして、小2で受けた検査の凸凹を参考に生活を工夫していますが、本人の状態を見ていると、やはり、あの時の先生の仰ることを真に受けて諦めなくて良かった!と思います。
なにはともあれ、やはり自分の子供を一番よく見ているのは親なのですから、検査や病院の先生の言うこと全てをそのまま鵜呑みにするのではなく、お母さん、お父さんが感じた直感も大切にして、根気強くコツコツ努力することが大切ではないでしょうか。
決して、WISC検査のIQが、その子の能力全てを表しているわけではないですから。
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