感覚過敏と発達障害の生きづらさ~中学生編

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今日は発達障害児(と保護者の皆さん)が悩む、感覚過敏の症状について考えてみたいと思います。

 

 

感覚過敏があると、本当に生きづらい!

では、どんな風に生きづらいのか?

を実体験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。

そして、「うちの子、もしかしたら発達障害かもしれない」と思っているお母さん、お父さん。

感覚過敏の症状で気付くことがあるかもしれませんよ。

 

まずは中学生の息子の「現在」から遡っていきますね。

 

 

中学生になっても残る感覚過敏

現在中2の息子ですが、だいぶ色々なことに耐性なついてきたものの、まだ敏感だなあと思うことがいくつもあります。

 

●嗅覚の過敏●

給食やお弁当の匂いが辛くてクラスメイトとご飯を食べることが苦手。想像しただけでも、「おえっ」となりかける。。。

これはもうどうにもならないくらい、鼻は敏感なんです。

匂いで持ち主を嗅ぎ分けられる能力は健在です。

 

≪現在行っている対処法≫

お弁当の時間は、別室に避難させてもらう。または、本人の希望でおにぎりだけにして、急いで食べてその場から離れる。

・給食が苦手なことは先生に伝え、ほぼ白飯しか食べない。(給食の個々のおかずの匂いもダメなので仕方ない状況です。)

物の匂いで安全性を確かめる習性があるので、なるべく匂いをすぐに嗅がないよう指導中。(見た目として目立ってしまうことと、匂いを嗅がれる周囲への配慮が必要。)

 

 

●触覚の過敏●

お友達に触られるとピリピリ皮膚が痛い。

洋服の素材が合わないとちくちくする。タグが当たるのは絶対無理。化学繊維も無理。

給食の食材の舌触りが合わない、温かいものがつめたいと特に飲み込めない。

 

≪現在行っている対処法≫

・中学生になると、他人との適切な距離感を取るようになるので、定型発達の子とは日常でトラブルになることは皆無なのですが、発達障害の子、とくにADHDの子は人との距離感が分からなくトラブルになるので、なるべく息子の半径1メートル以内に近づかないようにお願いをしています。

・洋服は ①素材選び ②デザイン の優先順位で選ぶ。

・給食は、白飯のみを本人が貫いています。

 

●聴覚の過敏●

教室の音がうるさく感じる。人混みもざわざわがうるさく感じる。とても疲れる。(耳は必要な情報の取捨選択が自然にはできないアナログ放送のようです。)

静かな部屋で、「みーん」という静かな時にする音に悩まされる。

トイレで流す水の音が怖い。

 

≪現在行っている対処法≫

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・聴覚からの情報が過多になると、精神的に不安定になるので、避難できる別室を準備してもらっている。校庭で静かに過ごすこともあり。

・静かな部屋に一人でいる時は、クラシックなどの音楽を自分で流して過ごしている。

・トイレの音など突然の大きな音への対処法は、考え中です。毎回トイレから猛スピードで逃げるので困っています。。。

 

 

●味覚の過敏●

レトルトや保存料入りはピリピリして食べられない。

給食の味も受け付けません^^;

 

≪現在行っている対処法≫

・味の許容される幅が狭いので、給食を初めとして外で食事をすることは難しいのですが、レトルトや冷凍食品を使っていないレストランや食堂では大丈夫なので、ファミレスNG、地元のおばあちゃんなどが作ってくれる道の駅での食堂のようなところを選ぶようにしています。

 

もしかしたらまだあるかもしれませんが、ざっとこんな感じでしょうか。

これだけの過敏さを抱えていたら生きづらいですよね。

しかも、感覚って、100人いたら、きっとみんな違います。

他人には理解されない苦しみなので、担任の先生にも共感していただけず、余計に辛い状況のようです。

 

 

ただ、嗅覚など年齢と共に鈍くなってきた部分もあるようです。

幼少期の嗅覚の敏感さについてはまた後ほど書きますが、都会で生きていく場合、街には色々な匂いが入り交じり、息が吸えないほどの苦しさです。

匂いの元(お店や他人)に対して、おもむろに口に出すこともできませんし、避けることもできないのです。

このまま、年齢と共に過敏すぎる程度から少し過敏くらいのレベルに嗅覚が落ちてくれればいいなあと、ひそかに願っています!

 

私自身は幼少期は首都圏の田舎で育ったので、小学校からの帰り道500メートル以上手前から、「今日のうちのご飯は○○だ!」と確信しながら呑気に帰ったものでした。

私の姉も私と同じくらい敏感な鼻を持っていたので、うちではそれが当たり前だと思っていて通常の方の嗅覚がどの程度のものなのかを考えたこともありませんでした。(笑)

 

 

それから、息子の場合は感覚の鋭さが際立っているのですが、

発達障害で、逆に感覚の鈍い子もいるのですが、

感覚が鈍いと、幼少期におむつが外れなかったり、お漏らしを繰り返してしまったり、ケガをしても痛みを感じにくいので何度も大きなケガをしてしまったり。。。

それも大変ですよね。

ある部分については敏感で、ある部分については鈍いという場合もあります。

お子さんがどのパターンなのか、よく気を付けてみてあげてくださいね。

 

今回は中学生になった時にどの程度の過敏さが残っているのかを、お伝えしてみました。

中学生になると、自分自身である程度の訴えをすることができるようになるので、対処についても少し楽になりました。

自分で言えるようになる、ということも大切ですね!

 

今、お子さんの感覚過敏で悩んでいらっしゃる皆さん、今は大変ですが、少しずつ改善されることを願っています。

次回は、とっても大変な小学生の感覚過敏についてお話していきますね。

 

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