学習障害児(LD)の効果的な漢字学習法~小学校低学年編

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漢字を覚えられないお子さんに。

小学校入学後に、ひらがな→カタカナの学習が終わると、すぐに漢字の学習が始まりますが、よそのうちの子がスラスラと漢字を覚えているのに、うちの子だけなかなか覚えられずに困ったことになった。。。。。

という時に、お勧めの勉強方法をご紹介します。

今回は、超初歩編です。

あなたのお子さんは、漢字をどんな書き方していますか?

左右反対?

お絵かきのように一筆描き?

それとも漢字を見ることすら完全拒否?

うちの場合は、宿題をやらせようとするとひっくり返って泣きわめくし、鉛筆は握って一筆書き。

我が子を前にして、途方に暮れたものです。

あれやこれやと思考錯誤して成功したのが下の方法です。

具体的な勉強方法

用意するもの

大きな情報カード(ポストカードサイズくらいあると良い)

●太目の水性カラーペン 7色くらい(フリクションだと使いやすいです。)

その1 書き順の1画目~7画目まで何色で書くかを決める。

(1画目は赤など分かりやすい色か、お子さんが好きな色にするのがお勧めです。)

うちの場合はピアノを習っていたので、ドレミファソラシドの色として赤・黄・緑・オレンジ・水色・紫・黒・ピンクとしていました。

その2 用意した大きな情報カードに、覚える漢字を一画ずつ色分けして書く。

この時、カードのサイズに合った大きさで、大きくはっきり書く。

一つのカードに漢字一文字のみ書く。

その3 お子さんと一緒にカードを見ながら、一画目は赤だからココ、二画目は黄色だからココ、とカードを指でなぞる。

なるべく大きく指を動かした方が覚えやすいようですので、カードを見ながら卓上で大きく腕を動かしながら指で描くのもお勧めです。

色分けしてありますと、一筆描きではないことも理解してくれ、だんだんカードを見ただけでも自分で赤だからここが一画目、黄色だから二画目と理解してくれるようになります。

一見とても手がかかって馬鹿馬鹿しいような作業に見えますが、学習障害の子は鉛筆で書くことをとても苦手とし、それ自体がストレスになることが多いようですので、なるべく鉛筆で書く機会を減らしてあげ、空で十分に描けるようになってからだと、すんだり鉛筆でも書けたりします。

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この作業を一体いつまでやればいいの?と思われたかもしれませんが、一年や二年生の前半までの漢字を覚えるとあとは組み合わせになることが多いので、また別のやり方で覚えられるようになります。

それについてはまた後日お伝えしたいと思いますが、

ポイントは、大きく書くことと色分けです。

大変な作業かもしれませんが、お困りの方はぜひやってみてください。

漢字ノートについては、「学校指定のノートのマスが細かすぎる」ということもありえるのですが(特に学年が上がった場合ですね)、その場合には、事情を話して大きなマスのノートを使わせていただいた方がストレスなく、そして、しっかり書けるので、学校の先生にご相談されてみることをお勧めします^^

 

以上、我が家の体験を踏まえた漢字学習のやり方でした。

これはあくまでも息子に合ったやり方だったのですが、ディスレクシア(読み障害)・ディズグラフィア(書き障害)の両方があると思われる息子にもできたので、他のお子さんでも有効な可能性が高いと思われご紹介させていただきました。

学習障害があると、何を学習するにもお子さん本人も、保護者の方もとっても大変なのですが、

何ができて、何ができないのか。

どういうアプローチなら理解しやすいのか、というところをよく観察してお子さんに合ったやり方をぜひ見つけてみてくださいね。

息子を育てていて最近思うのは「やり方次第では伸びる」ということです。

よく学習塾や通信教育の宣伝にある「発達障害が治った」とか「学習障害が治った」なーんていう都合の良いことは、ハッキリ言ってないのですが(落胆しないでくださいね^^;)、

苦手なことは一生抱えていく苦手として受け入れ、違うアプローチ方法を考えてあげることで軽減できたり、なんとかこなすことはできるようになる可能性はあります。

だから、「この子は学習障害だからダメなんだ」って思わず、諦めず、しつこく、その子に合ったアプローチ方法を見つけてあげてくださいね。

それから、ちょうど良いタイミングもありますので、その時そのアプローチ方法でだめだったとしても、2年後、3年後に成長してそのアプローチで上手くいくこともあります。

 

可能性を信じることだけは忘れずに、頑張っていきましょうね!

笑顔も忘れずに♪

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