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もし外出先でパニックを起こしたら
子供が出かけた先でパニックを起こしたら。。。という不安を、私たち発達障害児の親はいつも抱えていますよね。
息子は中学生になったので、最近では言葉で不安や不快感を伝えるようになってきましたが、2~10歳くらいまで凄まじいものでした。。。
何事もなく帰って来られるか。
いつもドキドキしながらの生活を送っていらっしゃる皆さんに、私がやっていた対処法をお伝えさせていただきますね。
パニックが起きたら一番最初にやること。
パニックを起こす場所。
色々ありますよね。
中でも焦るのは、イベントなどの会場の中。人混みの中。そして電車やバスなどの中。
ではないでしょうか。
人の目が辛すぎて、親の方が泣きたいって思ったこと、私もあります。
そんな時は、まず最初に、小さい声でもいいので「すみません」と周りの方々に謝罪してから、すぐにお子さんを静かで落ち着く場所へ。
お店の中なら、スピーカーなどが真上にない部屋の隅っこへ。
イベント会場の中なら、思い切って外へ出させていただいて、外の空気を吸いましょう。
電車やバスの中だと本当に地獄の状況になってしまうのですが^^;、とにかく次に泊まる場所までは子供をあやしつつ、周りの方に謝りつつ、降りられる最も近い駅や停留所で降りましょう。
これは、周りの方のご迷惑になるから。。。
というわけではなくて(もちろん、ご迷惑にもなりますが。)、
子供をパニックを起こした原因からなるべく早く、なるべく遠ざける必要があるからなのです!
発達障害児は、気持ちの切り替えが苦手な場合がとても多いです。
その場でどんなに優しく言葉をかけても、どんなに怒っても、パニックになっている時にはまったく聞こえていないし、見えていないと考えた方が良いでしょう。
私にも経験がありますが、良かれと思って連れてきた子供向けイベントで、手が付けられないほどの大パニック!!
お母さん、お父さんは大ショックですよね。
せっかく来たのに。
なんのために来たんだ。
そもそも何で泣いているんだ。
って!
でも、感覚が敏感な子供達には、つらいこと、不安なこと、不快なことがたくさんあるんです。
パニックの原因はまずは五感から。
どの感覚がどれだけ敏感なのかは、その子その子によって違ってくるので一概には言えませんが、発達障害児はほとんどの子が何かしらの感覚の鋭さを持っています。
例えば
聴覚が敏感な子なら
➡大音量のヒーローショーやアニメ映画、イベント会場での音響、さらには人のざわめきだって本当に辛いのです。
よく、自閉っ子の聴覚はアナログラジオに例えられますが、音についても情報の取捨選択ができない状況が見られます。
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要するに、ぜーんぶ同じ音量で耳の中に飛び込んできてしまうんです。
音がたくさんあるっていうことは、それだけ頭の中で交通渋滞を引き起こしているのと同じことなんですよね。
触覚が敏感な子なら
➡人混みの熱気やモヤモヤ感、雨の日湿気、人と肌が直接触れること、着ている洋服の肌触り(タグが当たることも)。
全てが原因になり得るわけです。
視覚が敏感な子なら
➡街中のカラフルな看板や景色。街中の大画面。お店の商品の煩雑さ。もう、目を開いているだけで、情報量が多すぎて疲れてしまうのです。
我が家ではこんなこともありました。
北欧家具を取り扱う某大型ショールームへ行ったところ、最初は機嫌良く見て回っていたのですが、寝室だったり、書斎だったり、子供部屋だったり、目まぐるしく変わるレイアウトに混乱し、今自分がどこにいるのかが分からなくなり、突然の大パニック。
ショールームって大人が見て回るには、楽しめるものですが、子供にはとても広い場所ですし、次々にテーマが変わる部屋が出現するのでとっても分かりにくい場所^^;
この時には、ショールームがどういう場所なのか、という説明を事前に子供にしておくべきだったと反省しましたが、倉庫のようなスペースだと音も反響しますし、なかなか快適に過ごすのは難しいようです。
嗅覚が敏感な子なら
➡人の匂いが残っている場所や化学的な芳香剤の匂いがする場所、食べ物の匂いが充満している場所はまず無理です。
なので、電車やバスの中の危険要素たくさんですし、学校給食も地獄ですね。
嗅覚が敏感だと、物の匂いで所有者が分かるというメリットもあるのですが、匂いだけでここは無理!って言うことも多々あります。
中学生の息子は、教室の匂いのせいで塾に入るのは諦めました。。。
残るは味覚の敏感な子ですね
これは、五感の中で一番パニックとは結び付きが薄いものですが、偏食(触覚も関係すると思いますが)や給食が食べられないということに直結してしまうので、やはり日常生活がしにくいことには変わりないでしょう。
ちなみに、私は一部のコンビニ食の薬品の味を強烈に感じるので、そのコンビニ弁当を飲み込むことすらできません。
人間センサー?!なんていうとちょっと便利に聞こえたりもしますし、健康には良いのかなあと思いますが、気まずい思いをしたことは何度もあります。
以上、五感とパニックとの関係を、今までの経験からお伝えしてきましたが、よくよく子供を観察していないと、何がきっかけで自分の子供がパニックを起こすのか、はなかなか掴めてきません。
お母さん、お父さんは、いつも大変でいつもお疲れな状態かと思いますが、せめて、パニックを起こしているお子さんを前にして、怒鳴ったり、無理に引きずっていこうとすることだけはやめてあげてくださいね。
それをやってしまうと、逆効果になること間違いなしですから。
長くなってしまいましたので、五感以外の原因やパニック後の対処法などは、また次回に。
今回も読んでいただきましてありがとうございました。
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