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新年度のご挨拶
この4月から、新1年生となった皆様、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
皆様に、日々幸せなことが訪れることを私もこのブログから願っております。
皆様らしさを大切に、素敵な学校生活となりますように。。。
遅ればせながら新年度のご挨拶をさせていただきました、自閉っ子の母のみーゆです。
自閉症の息子を持ち、早13年。
どうにかこうにか中学2年生になりました。
ここまでの道のりは、通常発達のお子さんをお持ちの方には「あっという間」なのかもしれませんが、私には長くて辛い道のりでした。
もちろん、楽しいこともたくさんありました。
でも、それを上回る苦労があったことは否めません。
それも私の運命。
無事に育て上げられれば全て良し!と思えるようになることを目標に、これからの日々も頑張っていきたいと思います。
同じようなお子さんを持つ保護者の皆さんも、日々の格闘?!お疲れ様です。
毎日が大変で、泣きそうな日々を送ってきた私ですが、努力が報われることは、私自身、ようやく今頃になり実感しておりますので、お互いに頑張っていきましょうね!
さて、今日の本題ですが、
「小学1年生の宿題の取り組み方」について記憶を呼び戻しつつ、書いていきたいと思います。
学習障害児の小学校入学直後の生活
そもそも、幼稚園などできちんと座ってお話が聴けて、課題に取り組めてきたお子さんは、小学校へ移行しても問題なく宿題に取り組めると思うんですね。
でも。。。。。
残念ながら、我が家は違いました。
正確には、小学校へ入学して、違うということが分かりました。
というのは、息子くんは保育園出身なのですが、実は通っていた保育園には息子くんを上回る多動なお子さんがたくさんいて、そういう意味では全然目立っていなくて、「変わっている」という違和感を抱えつつも、決定的な何かは起きてなかったのです。
まさに、「木が森の中に隠されていた状態」というわけですね。
ところが、小学校へ入学すると、
●毎時間に合わせて、勉強道具を用意しなければならない。
●授業ではじっと座っていなければならない。
●授業でノートを取ったり、発言をしなければならない。
●授業で習った内容の宿題を家でやってこなければならない。
と、一気にハードルが上がるんですよね。
はっきり言って、息子の中では大パニックでした。
授業中は、「立ち歩くことはいけないこと」と理解はしていたので、鉛筆をかじりながら、じっと我慢して座り、どうにかこうにか人並みっぽい生活をしようと努力していたものの、
後になって学習障害(LD)もあることが分かったので、きっと授業の内容は彼にとって暗号のようなもので恐ろしく苦痛だったのでしょう。
帰宅後に、宿題を見ると猛獣並みにひっくり返って叫んでいました。。。。。
親子共に辛い時間だったことは言うまでもありません。
毎日全ての宿題を終わらせるのに、4~5時間かかっていました。
心身ともにヘトヘトな生活でしたが、それでも自閉症ならではの真面目な性格を持つ息子が、「宿題をやらない」という選択をすることはありませんでした。
(親としては、諦めてくれたらどんなに楽だろう、と思ったことが何回もあります^^;)
そんな中で、ひっくり返るほど勉強が苦手な子に「いかに宿題を短時間で終わらせるか」を試行錯誤し、多動な子にも比較的効率的な方法を見つけました。
これこそ、「私流」と言いますか、本当に病院や療育施設では絶対にお勧めしない方法だと思うのですが、
もしかしたらこの方法がぴったり合うお子さんがいるかもしれませんので、宿題に取り組めないお子さんがいらしたら、試してみる価値あり!だと思います。
宿題に取り組めない子におすすめの私流学習法(小学1~2年生向け)
この方法は完全に私流なので、合う方と合わない方がいます。
合うと思われる方は以下のようなお子さんです。
●小学1~2年生くらいの小さなお子さん
●ADHDのお子さん(多動や注意力不足が感じられる子)
●とにかく勉強が苦手なお子さん
●飽きっぽい性格のお子さん
さて、苦肉の策から生み出されたその方法とは、
【準備するもの】
●文字盤の大きめの時計(目で見てすぐ分かるものならOK)
●その日終えるべき宿題全てをページを開いてすぐ出せる状態にして用意
●シンプルな筆記用具、よく消える消しゴム
■手順1■
5分を1区切りとして、5分毎に内容を変える。
通常ですと、プリント1枚やノート1ページ、1科目などを区切りとして考えてしまうと思うのですが、苦手なことを「終わるまでやめられない」って大人でも苦痛ですよね。
私たちから見て簡単な宿題でも、勉強が苦手な子にとっては、終わるまでの道のりはとても果てしなく遠い道のりです。
そんな時、5分でそのことをやめることができる、というのは、手の届く目標になります。
何事もスモールステップにしてあげれば取り組みやすいのです。
■手順2■
5分経ったら途中でも、次の課題に変える。
お子さんから見える場所に時計を設置してあげて、5分で次の課題に変更します。
あともう少しで終わるから…という理由で5分を延長するのは厳禁です!
そこで「5分でやめられる」という信用関係が崩れてしまいますし、突然の予定変更に弱い子も多いので、最初に決めたルールはしっかり守ってあげてくださいね。
次の課題は、サッと今の課題と交換します。
ここでもたもたしてしまいますと、集中が完全に途切れてしまいますので、「5分経ったから、次はこっちね」といった声掛けをしながら素早く交換してあげてください。
■手順3■
手順1と2をお子さんの集中力が途切れるまで繰り返して行います。
なので、お父さんお母さんは完全に近くでスタンバイです!
スタンバイ中にもう一つ手助けしてあげてほしいのは、間違えたところや失敗したところは消しゴムできれいに消してあげることです。
発達障害児のお子さんには、独特の不器用さがある子も多く、「左手で紙を抑えながら、右手で消しゴムで消す」という作業が意外と難しいのです。
でも、紙の抑えが足りなくてぐちゃぐちゃになってしまったり、字がきれいに消えてなかったりすると、全てが嫌になってしまう完璧主義のおこさん、こだわりの強いお子さんも多いので、
「間違えちゃったから消すね」とか、「お母さんがきれいに消してあげるね」という声掛けをしながら、すかさずきれいに消してあげることで、パニックの原因を1つ取り除くことができるのです。
消しゴムとスモールステップはとっても大切?!
手順1~3をお読みいただいた方の中には、「なーんだそんなことか」と思われた方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
こんな単純なことで、お子さんの宿題効率が上がるなら、ぜひやってみたいと思いませんか?
今回「小学校1~2年生のお子さん向け」と表記しましたが、これを応用すると、高学年のお子さんでも中学生のお子さんでも効果があるのです。
例えば、中学生の息子は、「7時半から、1時間社会をやってから、そのあと15分数学ね。今日の勉強はそれで終わり!」と言えば、時計を見ながら、「了解」と言って取り組むことができます。
まだまだ、手先の不器用さなどはあるので、「あっ、今いっぱいいっぱいでぎゃーってなりそうだな」って思った時は、「ちょっと違っちゃったから、消しちゃうね」などと声掛けして消しゴムかけをしてあげることもあります。
手先の不器用さに絡んで、筆圧が調整しにくい発達障害のお子さんが多いようで、文字が濃すぎて綺麗に消しにくいということもあるようです。
我が家では、色々な種類の消しゴムを敢えて取り揃えていて、子供にお気に入りの物を選ばせています。
小学生の頃に愛用していたのは、弱い力でもしっかり消せるタイプの消しゴムや、消しゴムのカスがまとまるタイプ、2Bでもきれいに消せる、と書いてあるものなどです。
サクラ/ラビット 小学生学習字消し60/RFW-60S
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MONO 消しゴム PE-04A
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コクヨ/キャンパス 消しゴム 〈小学生用〉 2Bタイプ/ケシ-C100-1
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消しゴム 「uni Palette 学習品質×彩シリーズ」[三菱鉛筆] 【ネコポスOK!】【RCP】
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プラス ER-100AI プラスチック消しゴム エアイン 25g
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今は息子が愛用しているのは、もっぱらMONO消しゴムばかりなので、
トンボ鉛筆 モノ消しゴム PE−03A×30
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これで十分ですね^^
消しゴムって、自分自身が使う時には、あまり考えたことがなかったのですが、息子の成長を見ていると、元々勉強が苦手な子には消しゴムが消しやすいか消しにくいかで勉強に対するモチベーションが変わるくらい重要なようですので、皆さんもぜひ、お子さんに合った消しゴムを見つけてあげてくださいね。
それから、もう一つ追記したいのが鉛筆についてなのですが、長くなってしまったので、次の記事にしたいと思います。
小学生のお子さんの宿題への取り組み方について、今回は私流の1つのやり方をご紹介させていただきましたが、もちろん、合う子と合わない子がいます。
ただし、スモールステップがどんな子に対しても有効だと思うので、焦らず、プチ課題を積み上げて、少しずつ前へ進めたらいいですね。
具体的な科目による勉強方法などは、また時間のある時に別記事で少しずつご紹介したいと思います。
未来は拓ける!
この記事で最後に皆さんにお伝えしたいのは、やはり、学校の先生方や病院の先生方の仰ることが全てではなく、お母さんお父さん次第で、未来が変わるということです。
現在中学2年生の息子が小学1年生の時は、私ははっきり言って絶望的な気持ちでした。
できないことだらけの息子を前にして、途方に暮れていました。
でも、諦めずに親子で努力を続けたことで、やっと今頃になり、点が線に結びついてきました。
いつも全力で努力する必要はありません。
できる範囲でコツコツと積み重ねていけば、新しい未来はきっと拓けていくので、お互いに諦めずに頑張りましょう!
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